奨励賞に角濱総本舗 県経営者協会が表彰

和歌山県経営者協会(田中俊一会長)は、新製品の開発や新事業において、県内の優れた企業や経営者をたたえる「アントレプレナー(起業家)大賞」の奨励賞に、高野町にある「ごま豆腐」の老舗、角濱総本舗の角濱功治社長を選出した。15日、和歌山市七番丁のダイワロイネットホテル和歌山で開かれた「第86回定時総会」で表彰式が行われた。

初めに田中会長が株価や春闘での賃上げ率にふれ、「今まさに持続的な成長への正念場。当協会もDX(デジタルトランスフォーメーション)や人的資本経営、ダイバーシティ経営の情報提供と変革に資する会員サービスに努めていきます」とあいさつした。

同社は、ごま豆腐を主体とした新商品開発やカジュアルな雰囲気の店舗の出店で、若い世代の誘致に寄与。常に挑戦し続け、ごま豆腐、高野山精進料理の普及や高野山の魅力発信に貢献したことが評価された。

表彰式で角濱社長は「高野山にお越しいただいた方が来て良かったと満足してもらえるようにこれからも精進してまいります」と喜びを語った。

定時総会には企業幹部など80人余りが参加し、2023年度の事業・収支決算報告、特別事業・収支報告、24年度の事業計画・収支予算(案)、特別事業計画・収支予算(案)、役員人事(案)などの審議が行われ、すべて原案通り承認。役員も全員が留任となった。

総会後、特別講演会が開かれ、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサーの中島さち子さんが「多様ないのち輝く未来社会とは?~大阪・関西万博いのちの遊び場 クラゲ館の旅路:身体性と感性~」を演題に講演した。中島さんも加わったピアノ、サクソフォン、韓国太鼓の演奏も披露された。

会員懇談会も開かれ、約100人が参加。岸本周平知事や尾花正啓和歌山市長らも来賓としてあいさつし、同万博公式キャラクターのミャクミャクも登場。大きな盛り上がりを見せた。

受賞を喜ぶ角濱社長

受賞を喜ぶ角濱社長