入院患者に幸せのスズラン ANAが日赤へ贈る

入院患者と医療関係者の幸せを願い、全日本空輸㈱(ANA)の客室乗務員らが21日、和歌山市小松原通の日赤和歌山医療センターを訪れ、「しあわせ」という花言葉を持つスズランの切り花50本、同社オリジナルのしおり500枚を贈った。

ANAグループは、1956年から毎年、全国各地の赤十字病院などにスズランの花を届けている。69回目のことしは、全国47カ所の赤十字病院や関連施設に贈られる。

この日、贈呈セレモニーが同センターの玄関ホールで行われ、同社関西空港支店の白木亜紀支店長をはじめ、客室乗務員、グランドスタッフ、グランドハンドリングスタッフの4人が訪問。

白木支店長が「皆さまに幸せが届きますよう、また笑顔あふれる瞬間となりますよう、心を込めてお贈りいたします」とあいさつし、山下幸孝院長に北海道で栽培されたスズランの切り花を手渡した。

山下院長は「患者さんに『しあわせ』を届けていただけるのは大きな希望と力になります」と感謝を伝えた。

セレモニー後、4人は病棟を訪ねて患者を見舞い、しおりを手渡した。

しおりには「みなさまの心の花が咲きますように」などと、1枚ずつ社員の手書きメッセージが添えられており、スズランのイラストをこすると香りも楽しめる。

しおりを受け取った女性は「良い香りがして気分も爽やかです。幸せを頂きました」と笑顔で話した。県出身という客室乗務員の中谷波月さんは「お渡しすることができ、私たちも元気をいただきました」と話した。

 

山下院長(左から5人目)らが参加した贈呈セレモニー