ロサンゼルスの博物館 近代美術館と姉妹提携

岸本周平和歌山県知事は29日の定例会見で、今月20日から24日までのアメリカカリフォルニア州ロサンゼルス訪問で、県立近代美術館(和歌山市吹上)と全米日系人博物館の姉妹ミュージアム提携締結式に立ち会ったことを報告した。

県ゆかりの渡米画家の作品収集と研究を重ねてきた近代美術館と、日系アメリカ人の歴史を収集、公開する日系人博物館が継続的な協力関係を結ぶことで、国家の枠組みを超えたトランスナショナルな視点に立った博物館活動を目指すのが目的。姉妹ミュージアム提携締結式では近代美術館の山野英嗣館長と、全米日系人博物館のアン・バロウズ館長兼CEOが協定書に署名。岸本知事と同博物館のウィリアム・T・フジオカ理事長が立会人として出席した。在ロサンゼルス日本国総領事の曽根健孝氏も同席し、カリフォルニア州議会からは提携の証明書が発行された。

岸本知事は「美術館と博物館の姉妹提携はアメリカ、日本でも初めてのことと言われており、同じ移民の歴史を共有する両館が多様性、公平、包摂のコンセプトのもと、一層の具体的な連携を深めることを確信した」と話した。現地滞在中には南加県人会なども訪問し、28年に開催される第3回県人会世界大会への参加を要請。現地スーパーでの県産食品販売フェアも視察した。

(左から)岸本知事、協定書を手にする山野館長とバロウズ館長、フジオカ理事長

(左から)岸本知事、協定書を手にする山野館長とバロウズ館長、フジオカ理事長