絆深め安心のまちへ 松江でふれあい交流会

1人暮らしの高齢者に楽しいひとときを過ごしてもらおうと、和歌山市松江北の紀の国住宅河西コミュニティセンターで6日、ふれあい交流会が開かれ、70歳以上の約100人が参加。まつえ幼稚園の園児による歌の発表を楽しみ、昭和歌謡などを歌って交流を深めた。

同地区に住む90歳以上は206人で、1人暮らしの高齢者は増えている。同地区社会福祉協議会が主催し、毎年春と秋の年2回行い、今回で42回目。

この日は尾花正啓市長が出席し「和歌山市は1人暮らしの高齢者が安心して暮らせる社会をつくろうと、緊急時にペンダントのボタンを押すと、警備会社の職員が駆け付け、必要な措置を行う緊急通報用の機器貸し出しなどさまざまな補助を行っている」と話し、「問題があれば一人で悩まずに地域の人に相談し、安心して暮らしてほしい」とあいさつ。

1人暮らしの高齢者に気を付けてほしいと、西保健センターが熱中症対策についての注意点を、全国的に被害が広がっている特殊詐欺について和歌山北署生活安全課の楠瀬貴也係長が事例や防止方法を説明した。「県内でことし1月から4月の特殊詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数は80件で、被害総額は5億7262万1163円となっている」と話し、多発している詐欺の手口を解説。「人ごとでなく誰にでも起こり得ること。誰かに相談することが一番大切」と話し、「もしおかしいなと思ったら『ちょっと確認電話』」(フリーダイヤル0120・508〈これは〉・878〈わなや〉)で確認してください」と呼びかけた。

続いて、まつえ幼稚園の年長組77人がステージに登場し、「手のひらを太陽に」「ゆりかご」などの歌を元気いっぱいに披露。高齢者と「げんこつ山のたぬきさん」などをして一緒に遊び、会場は大きな笑い声と拍手に包まれた。

また、藤田雅子さんのピアノ演奏と、森眞喜さんの歌によるユニットM&Mが懐かしの昭和歌謡や唱歌を披露し、最後は全員で「ふるさと」を合唱。参加者は地域住民との絆を深め、「楽しかった」などと笑顔で弁当を持ち帰った。

園児と遊ぶ参加者
園児と遊ぶ参加者