ごみのない紀の川に オークワが清掃活動

スーパー大手の㈱オークワ(本社=和歌山市中島、大桑弘嗣社長)と、NPOクリーン&コネクト和歌山(幸前青空代表)は、同市の紀の川河川敷で清掃活動を行い、約120人が参加。河西橋から紀ノ川大橋までの約3㌔のごみ拾いに汗を流した。

環境保全活動を推進している同社と、和歌山城や紀の川などで清掃活動を行っている同団体が6月の環境月間に合わせ、プラスチックをはじめとする海洋ごみ問題への取り組みの一環として昨年から行っている。

今回は和歌山北高校の生徒や、和歌山大学付属小学校の児童も参加。空き缶やペットボトル、ガラスの破片、発泡スチロールなど、さまざまな種類の大量のごみを拾い集めていった。

オークワ食品事業部の酒・米バイヤー下前亮太さん(41)は、「普段車で橋を通る時はきれいだと思っていたが、河川敷に下りて瓶やペットボトルなどのごみがたくさん落ちていることを初めて知った」と熱心にごみを拾っていた。

授業で海岸などのごみ拾いをしているという和大付属小学校4年の6人は、空き缶や瓶などを大量に拾い、扇風機やマッサージチェアが不法投棄されているのを発見。新田啓真さん(9)は「頑張ってごみ拾いしているのに悔しい」と表情を曇らせた。

幸前代表(22)は「川のごみが海へ流れていってしまうため、海洋プラスチックごみ問題を解決するためには川もきれいにしなければならない。紀の川には不法投棄やプラスチックごみなどが多くある。活動を通じ、きれいにしなければならないというマインドを広げたい」と話し、「毎月第1日曜午前9時から、和歌山城で清掃活動を行っているので、一緒にごみ拾いをしませんか」と呼びかけている。

ごみを拾い集める参加者
ごみを拾い集める参加者