二階伸康氏の擁立を承認 自民党県連大会

決意を述べる二階伸康氏
決意を述べる二階伸康氏

自民党和歌山県連は6月30日、第34回大会を和歌山市のホテルアバローム紀の国で開き、次期衆院選の新和歌山2区の予定候補を二階俊博元党幹事長の三男、伸康氏とし、党本部に上申することを承認した。役員人事では、二階俊博会長、山下直也幹事長が退任し、新会長に石田真敏衆院議員、新幹事長に中村裕一県議が就任した。

県連大会には所属の国会議員、地方議員、党員ら約500人が参加した。

新2区の予定候補に承認された二階伸康氏は「ふるさと和歌山の苦しみ、痛みをどうやって国政に届けるか。これが私に課せられた最も大きな使命と感じている。生涯をささげるつもりで、ふるさと和歌山発展のために全力を尽くしていく」と決意を述べた。

新和歌山1区の候補者については議題に上がらず、選挙区内の県議、和歌山市議らで協議を進め、引き続き人選を急ぐとしている。

石田新会長は就任あいさつで、「大変厳しい状況の中での船出だ。とにかく心を一つにして、一致協力して苦難を乗り越えていこう」と党員らに呼びかけ、「原点に返って、もう一度、議員一人ひとりが地道な活動を重ねていくことが大事。県連としても活動を活発化させ、県民の信頼を勝ち取っていきたい」と述べた。

今後の県連の活動方針では、次期衆院選と来年夏の参院選の勝利、早期の憲法改正などに努力することを確認した。

大会終了後、記者団の取材に応じた二階前会長は、三男の伸康氏の擁立方針が決まったことについて、「家族が云々することではなく、皆さんがお決めになることだから、本人がこれからしっかり頑張って、後援者の皆さんの期待に沿えるように、努力を重ねるということに尽きる」と話した。

また、9月の党総裁選について問われると、「まだ日もだいぶある。おいおい、それぞれ煮詰まっていくだろうが、いい人が選ばれることを期待する」と述べるにとどめた。