南出選手へ校歌でエール 母校の巽小児童
パリ五輪の水泳オープンウォーター(マラソンスイミング)男子10㌔に日本代表として出場する海南市出身の南出大伸選手(28)=木下グループ=を応援しようと1日、南出選手の母校である巽小学校(同市重根、日髙一人校長)で激励会が開かれた。
同校では、南出選手のパリ五輪出場を受け、校内に横断幕を掲げ南出選手に全児童361人の手書き応援メッセージを贈ろうと制作している。
完成後に南出選手の母親の美枝さんを通じて渡そうと準備していたところ、南出選手から「学校へ行きます」との申し出があり、全校集会を開くことにした。
日髙校長は、南出選手の4、6年の時の担任。当時の南出選手を振り返り、週末は水泳の練習で月曜は疲れているはずなのに、疲れを見せず何でも一生懸命取り組む児童だったと話す。
水泳の授業では「先生より上手なので、よく見本として泳いでもらった」といい、児童会にも積極的に参加し、誰とでも打ち解け友人になるコミュニケーション能力に長けていたという。
激励会は、全児童が体育館に集まり行われた。拍手で迎えられた南出選手は、小学生の頃から、将来は五輪に出たい気持ちがあったと話し「中高大学と、徐々に自分のなりたいものをイメージして実現できた。やりたいことやなりたいものが決まっていない人も、みつかったら一歩ずつ進んでいけば夢はかなう。諦めずに最後まで努力してほしい」と伝えた。
児童会の代表が「川で10㌔も泳ぐのは大変だと思いますが、巽小学校の皆が応援するので全力で頑張ってください」とエールを送り、全児童で校歌を歌った。
南出選手も約20年ぶりに校歌を斉唱し「皆さんの元気が届いた。これを糧に頑張ります」と意気込みを語り、「8月9日午後2時半(日本時間)から見てください」と笑顔で会場を後にした。児童は「録画して100回見る」「オリンピック選手かっこいい、応援する」と目を輝かせ、日髙校長は「子どもらの目がきらきらと輝いていた。良い機会をつくってもらいありがたい。頑張ってほしい」と話した。
児童たちからの応援メッセージは完成後に送る予定。