「金メダル持ち帰る」 フェンシング東晟良選手
26日に開幕するパリ五輪のフェンシング女子フルーレに日本代表で出場する和歌山市出身の東晟良(あずま・せら)さん(24)が、活動の支援を受ける明治安田生命保険相互会社和歌山支社を訪れ「和歌山に金メダルを持って帰れるよう精いっぱい頑張ってきます」と意気込みを語った。
東選手は紀之川中学校、県立和歌山北高校出身。日本体育大学を卒業後、共同カイテック㈱(本社東京)に所属。フェンシングをしていた母の影響で、姉の莉央さん(25)と共に小学生から競技を始め、1年半で国際大会で優勝し、その後も国内外の大会で好成績を収めてきた。東京五輪ではフェンシング界初の姉妹出場を果たし、団体で6位に入賞している。
明治安田生命は、地元に対して貢献したいというアスリートの活動を支援する「地元アスリート応援プログラム」の2024年度支援アスリートとして、40都道府県から88人を選出。和歌山からは東選手が選ばれている。
この日は村尾和義支社長が東選手に支援金の目録を贈呈した。
東選手は「フェンシングを続けていく中で費用が一番の問題。海外遠征が年に10回ほどあり、実費が多いので、サポートしていただけるのはありがたい」と感謝。高校3年生まで和歌山で暮らした東選手は和歌山の思い出について「土日も週末もオフもなく、平日は学校が終わったらそのまま練習に直行して夜遅くまで練習していた。その練習量があったからメンタルも鍛えられたし、東京に移っても弱気になることがなかった」と話した。
パリには10日に出発し、事前合宿を行った後、試合の数日前、選手村に入るという。
「今は自分が持っているものを本番でいかに出せるか、どう調子を上げていくか、体調とメンタルの準備をしている」といい、家族や和歌山の友人、知人、同社社員ら約50人の応援メッセージが書かれた国旗を持参し試合に挑むという。
身長は158㌢で海外選手に比べると小さいという東選手。得意とする伸びのあるアタックで金メダルを狙う。
東選手が出場する女子フルーレは28日が個人戦、8月1日が団体戦。日本での放送はいずれも深夜となる。
村尾支社長は「翌日会社を休みにするぐらいの気持ちで社員一同全力で応援します」とエールを送った。