立憲が村上氏を擁立　衆院選の和歌山新１区

立憲民主党は１４日、次期衆院選の新和歌山１区に、コンサルティング会社経営の村上賀厚（のりあつ）氏（６５）を擁立すると発表した。村上氏と共に和歌山市内で記者会見した泉健太党代表は「村上さんは即戦力といっていい。自信を持って有権者に訴えていきたい。和歌山の皆さんに選んでいただけるよう、党本部としても全力を尽くす」と述べた。

村上氏は大阪市出身。米国イェール大学経営大学院修了。フォード自動車㈱、ロイタージャパン㈱で人事担当などを務めた。２０１４年の衆院選で維新の党から兵庫１２区に、２１年衆院選で立憲民主党から大阪１区に立候補し、いずれも落選している。

記者会見で村上氏は「格差の是正、将来不安を解消するまっとうな政治をしないといけない。人が自由に発想し、自由に生きていける社会、何回でもやり直せる社会をつくれるのは立憲民主党だ」と決意を述べた。

和歌山については「関西国際空港が近くにあり、地理的に非常にいいところ。熊野・高野など古い歴史がある。和歌山の皆さんからどんどん声を聞き、私の経験を還元していきたい」と話した。

新１区での野党の選挙協力や候補者調整について問われた泉代表は「まず自分たちが頑張ること。すぐに足し算の話をするのではなく、村上さんの素晴らしさをしっかり有権者に伝え、自分たちだけでも大きなうねりをつくっていけるようにすることが最初だ」と答えた。

新１区には、現１区選出の日本維新の会現職・林佑美氏（４３）、参政党新人で食品販売店経営の林元将崇氏（２６）、共産党新人で元和歌山市議の井本有一氏（５８）が立候補を予定している。

立候補の決意を話す村上氏