桐蔭が要所で得点 和工は好機作るも本塁遠く

第106回全国高校野球選手権和歌山大会は16日、和歌山市毛見の紀三井寺公園野球場で2回戦3試合があった。第3試合では桐蔭が和歌山工業を4―0で下した。

【第3試合・2回戦】

和歌山工 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
桐蔭 0 2 0 0 0 2 0 0 × 4

〔和〕山田、川野―梶原〔桐〕中尾、白川、内田―淡路▽二塁打=淡路、中尾(桐)

第6日

和歌山工は左腕の山田、桐蔭は右の中尾と、両チーム2年生が先発し初回を無失点で切り抜けた。

先制は桐蔭だった。2回裏、先頭の淡路が左翼線に二塁打を放ち、続く岡本が三塁線へのバントヒットで一、三塁とし、野口の併殺打の間に1点。さらに敵失で2点目を挙げた。

6回裏、桐蔭は1死一、三塁から生駒のスクイズで追加点。なおも2死二塁で中尾が左翼線に適時二塁打を放ち4点目を挙げた。

その後、和歌山工は7、8回を川野が無失点と好投したが、桐蔭は7、8回をエースの白川、9回を1年生の内田と完封リレー。4点差で初戦を突破した。和歌山工打線は何度も得点圏に走者を進めたが、本塁が遠かった。

桐蔭の中尾綾佑投手は「初戦からびびらずに投げられた」と言い、「先輩たちと一試合でも多くしたい」と話した。

和歌山工の織田京介主将は「桐蔭が全ての面で上回っていた」とし、「終わってみれば早かった3年間だった。この負けを新チームに生かしてほしい」と願った。

6回裏、中尾が適時二塁打を放ち4点目を挙げる(桐蔭)

7、8回を無失点と好投した川野投手(和歌山工)