ペンギンに応援隊任命 社会を明るくする運動

任命を受けたフンボルトペンギン
任命を受けたフンボルトペンギン

犯罪や非行を防ぎ、立ち直りについての理解を深める「社会を明るくする運動」を広く知ってもらおうと、同運動の広報キャラバン隊が、和歌山市の和歌山城公園動物園で、同園のフンボルトペンギンに応援隊を任命した(写真は同運動県推進委員会事務局提供)。

法務省が唱える同運動は、ことしで74年目。今月は強化月間で、同市二番丁の和歌山保護観察所(豊島浩文所長)主導で、県内各地で活動を行っている。

動物園で行われた任命式には、同隊の隊長を務める同市の落語家・桂枝曾丸さん、同所や和歌山保護司会、更生保護女性会、BBS(Big Brothers and Sisters Movement)連盟の会員や市職員ら計約20人が参加した。

応援隊任命の後、激励のプレゼントとして、枝曾丸さんが水槽に入り餌やりをした。ペンギンは「飛行(非行)」しないことから、更生保護のマスコットキャラクターとなっている。

昨年、白浜町のアドベンチャーワールドで同キャラバン隊の出発式が行われた際、運動のシンボルマークであるヒマワリの種がまかれた。育った花から収穫された種を、枝曾丸さんらが植えた他、枝曾丸さんが和歌山城整備企画課の南秀樹課長に広報ポスターを手渡した。

同所企画調整課の笠谷佳世保護観察官は「社会の皆さまに運動をより知っていただき、輪を広げていきたい」と話している。