智弁和歌山が延長惜敗 連続弾で追い付くも

試合終了後、ベンチ前に整列する智弁和歌山の選手たち
試合終了後、ベンチ前に整列する智弁和歌山の選手たち

第106回全国高校野球選手権大会は第7日の13日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦があり、第3試合では和歌山県代表の智弁和歌山が霞ヶ浦(茨城)に4―5と11回タイブレークの末に敗れた。2年ぶり27回目の出場となった智弁和歌山は3年ぶりの全国制覇に挑んだが、初戦で姿を消した。

【2回戦】
霞ヶ浦 010020000025
智弁和歌山 000000030014
(11回タイブレーク)

〔霞〕市村、眞仲―片見〔智〕松倉、渡邉―上田▽本塁打=高桑、花田(智)▽三塁打=羽成(霞)▽二塁打=雲井(霞)松本、松嶋(智)

智弁和歌山は終盤まで追いかける苦しい展開となった。先発の松倉は2、5回に連打で計3失点。打線は5、6、7回、得点圏に走者を進めるも併殺打などで好機を逸した。

智弁和歌山は6回以降、エースの渡邉が追加点を許さず流れをつくり、迎えた8回裏、2死一塁から高桑が2点本塁打、続く花田も左本塁打を放ち、同点に追い付く。

8回、高桑が2点本塁打を放つ
8回、高桑が2点本塁打を放つ

試合は10回から延長タイブレーク(無死一、二塁)となり、両チームが無得点で迎えた11回表、智弁和歌山は連続適時内野安打で2点を失う。裏には上田の二ゴロの間に1点を返し、なおも2死三塁と一打同点の好機だったが追い付けなかった。

智弁和歌山の中谷仁監督は「選手たちはよく頑張ってくれた。最後まで私が勝たせてあげられなかったことが、悔いが残る」と振り返った。

松倉汐音投手は「チームのミスが出ても自分のプレーでカバーできなかったのが悔しい」。「自分の足りないところが浮き彫りになった試合だった」と涙をのんだ。

花田悠月選手は同点本塁打について「『逆転まで持っていくぞ』という気持ちだったが、チームとして勝てなければ意味はない」と話した。