「和歌山あけぼの」に決定 初の市立夜間中学校名

和歌山あけぼの中学校が設置される市立和歌山高校
和歌山あけぼの中学校が設置される市立和歌山高校

和歌山市は22日、来年4月に六十谷の市立和歌山高校内に開校する市立夜間中学の校名候補が「和歌山あけぼの中学校」に決まったと発表した。9月市議会で関連条例改正案の成立を経て、正式に決定する。

夜間中学は、義務教育を修了しないまま学齢期を経過した人、不登校などさまざまな事情で十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した人、義務教育に相当する教育を修了していない外国籍の人などが学ぶことができる学校のこと。

校名は5月に公募し、164人の応募の中から、8月8日の定例教育委員会での審議で決定。委員からは「これから入学される方に夢を与える、スタートをしていくというイメージの校名」「幕開けという意味を持つ『あけぼの』という言葉が良い」などと評価された。

和歌山あけぼの中学校の定員は1学年1クラス、各20人程度で、入学者の状況に応じて5コース程度の学び方を用意する予定。10月から生徒の募集を始め、学校説明会を開き、来年1月ごろに入学者を決定する。

校章デザインの公募も行い、夜間中学に使用する教室の改修や照明のLED化などの工事は、10月ごろの開始を予定している。

尾花正啓市長は22日の定例記者会見で、「学び直しの場をつくることはセーフティーネットの一つになる。それぞれの人の夢や希望を応援できる学校になればいい。太陽が昇っていくようなイメージの校名になり、ピッタリではないかと思っている」と話した。