消防技術全国大会で入賞 西口さんが報告
第52回全国消防救助技術大会に和歌山県代表として出場し、「ロープブリッジ渡過」種目で入賞を果たした和歌山市消防局中消防署の西口拓茉消防士(23)が5日、尾花正啓市長に活躍を報告した。
ロープブリッジ渡過は、水平に張った長さ20㍍のロープを往復する競技で、往路はロープの上に体を乗せるセイラー渡過、復路は手足でロープにぶら下がる姿勢のモンキー渡過で行い、動きの正確さや速さを競う。
西口さんは昨年4月に同市に採用された2年目の消防士。6月5日に開かれた県消防救助技術会のロープブリッジ渡過で初出場にして1位となり、全種目を通じて市消防局として今回ただ一人の全国大会の切符をつかんだ。8月23日に千葉県市原市で開かれた全国大会では、各地の代表52人が出場したロープブリッジ渡過で減点なしの正確な動きを見せ、21秒04でゴール。入賞を果たした。
市長室で西口さんから報告を受けた尾花市長は「全国の精鋭の中で入賞し、非常にうれしく、市にとって大きな誇り。今後もさらに訓練に励んでほしい」とたたえた。
西口さんは「出場する以上は目指していた入賞だが、訓練を始めたときはできると思っていなかった。全力を出し、研究し、改善していくうちに県で優勝を狙えるようになった」と振り返り、「今回の経験を生かし、消防業務に精励したい」と決意を話した。