みその商店街にサテライト 大阪川﨑リハビリ大

開設された和歌山サテライトオフィス
開設された和歌山サテライトオフィス

大阪河﨑リハビリテーション大学(大阪府貝塚市)の和歌山サテライトオフィスが9月1日、和歌山市美園町のみその商店街内に開設された。県内の多様な研究活動を支援する拠点として地域との連携を深める他、市民や企業との交流や意見交換の場としても利用する。宇都宮洋才センター長は「何でも研究できるのが大学の良いところ。広くさまざまな相談を受け付けています」と話している。

サテライトでは既に、室温の低さに起因する高齢者の脳梗塞などを解決するため、高校生と連携し、家庭の中で生徒自身と祖父母の寝室の室温の違いを研究をしたり、アズマハウス㈱と共に、体が不自由な人や脳梗塞防止のための建築を研究したりし、多彩な学術や地域活動を展開している。

今後、梅干し博士としても知られる宇都宮センター長が20年以上にわたり研究している梅干しの効能について、成果発表を行う予定。近年活気を失いつつある、みその商店街の活性化も図る。

宇都宮センター長は「和歌山の伝統的な『わかやま布引だいこん』やショウガを利用して新しいことに挑戦する研究や、災害発生に備える取り組み、特許の相談など、市民や企業の課題を解決するための出会いの場になる」と話す。

米留学をテーマに 14日に記念講演会

14日にはサテライトで、記念講演が開かれる。高校生と県内在住者が対象で参加無料。

アメリカ合衆国テンプル大学の江口暁教授が「アメリカでの生活と留学のすすめ」と題した特別講演を行い、アメリカでの留学や研究に関すること、街並みや住宅などについて紹介する。大阪河﨑リハビリテーション大学の古井透教授による大学の説明もある。

定員30人。参加希望者は同大学事務局へメールか電話(℡072・446・6700)で申し込む。