SNSでバズり大人気 フュージョンミュージアム

自転車をこぐ動力で手袋を編む来場者
自転車をこぐ動力で手袋を編む来場者

和歌山市本町のフォルテワジマで連日、午前10時の開店前から行列ができている。お目当ては3階にある㈱島精機製作所が運営するニット博物館「フュージョンミュージアム」。自転車をこぐ動力で手袋やマフラー、コースター、クッションカバーが編める体験コーナーがSNSやテレビで紹介されるなどして話題となり、国内外から多くの観光客が詰め掛けている。

同施設は、世界で最初のニット編機から世界最速の横編機に至る数々の編機を展示するミュージアムとして、2009年にオープン。薮田正弘館長によると、一昨年ほど前から土日になると50人以上が並ぶようになり、朝10時の時点で予約はいっぱいで断わらなければならない日もあるという。

自転車を動力に改造した横編み機「あみ太くん」は、デザインシステムを使い、絵柄を自分で組むことができる。手袋は100円、マフラーやミニクッションカバーなら600円。

モニターには編んでいる様子や消費カロリーも表示され、手袋は10分、マフラーは15分、クッションカバーは25分こぎ続けて完成する。

「テレビ番組『ゴゴスマ』で放送されていたのを見てぜひやってみたかった」と東京から来た中澤佳之さん(11)は汗だくで手袋を制作。「疲れたけど楽しい」とにっこり。

インスタグラムを見て韓国から来たという20代の女性は「自分で考えたデザインのかわいいマフラーができてうれしい」と出来上がったマフラーを手に笑顔。

この日は大阪や愛知、福岡など全国各地から来た女性グループやカップル、親子連れらが次々に写真や動画を撮りながら楽しそうにニットを制作していた。

午前10時から午後7時まで。体験は先着順。入館無料。

問い合わせは同ミュージアム(℡073・488・1962)。

オリジナルデザインのマフラーが作れる
オリジナルデザインのマフラーが作れる