韓国チャーター便再び 熊野白浜リゾート空港
和歌山県は21日、白浜町の熊野白浜リゾート空港に24日から2月2日にかけて、韓国からのチャーター便4往復が運航すると発表した。韓国―白浜間のチャーター便は昨年2月、5月に続いて3回目。岸本周平知事は、県が目指している同空港の滑走路延伸に向けて、「一つの大きなステップになる」と述べ、チャーター便の定期便化を大韓航空に働き掛ける考えを示した。
今回のチャーター便は、昨年の2回と同じく大韓航空のグループ会社、韓進観光が主催するツアー企画によるもの。大韓航空が仁川国際空港から158人乗りの機体を運航する3泊4日の日程で、和歌山城、円月島、橋杭岩、那智の滝など県内各地の観光やゴルフを楽しむツアーが予定されている。搭乗者数は同時期の昨年2月(4往復)の390人よりも多い、約470人を見込んでいる。
熊野白浜リゾート空港では、1月24、27、30日の到着時にゆるキャラなどによる歓迎を行い、27、30日、2月2日の出発時には県産品の販売、PRを行う。
岸本知事は、滑走路を現在の2000㍍から2500㍍に延伸するには、現在は一日3便の白浜―羽田便の増便や国際チャーター便の増加などが必要とし、今回のチャーター便運航を「大変良いニュース」と歓迎。定期便化に向けて、近く訪韓し、大韓航空に直接要請することも明らかにした。
さらに、白浜―羽田の定期便、過去のチャーター便ともに白浜からの搭乗客が少ない課題があることから、来年度予算の編成の中で、和歌山からの搭乗客にインセンティブを付けられないか検討しているとし、「和歌山から海外、和歌山から東京へ行っていただく客を増やすことは精いっぱいやっていく」と話した。