地震の被害受けたバヌアツへ 日赤が職員を派遣
昨年12月17日に南太平洋にあるバヌアツ諸島の首都ポートビラでマグニチュード7・4の地震が発生したことを受け、日本赤十字社和歌山医療センター(和歌山市)の寺尾のぞみさん(36)が27日、現地に派遣された。3月上旬まで、災害医療救援に必要な物資などの調達要員として活動する。
寺尾さんは現在、同センター医療社会事業部社会課兼国際医療救援部救援課の主事を務めている。
2022年5月から23年3月までの間に、パキスタン洪水やアフガニスタン人道危機、トルコシリア地震で調達要員として物資調達に携わるなど経験豊富。
この日に同センターで行われた出発式には山下幸孝院長、災害医療救援センター長の中大輔さん、職員ら約50人が集まった。
山下院長は寺尾さんに向けて「非常に優秀なので期待に十分応えてくれると思う。健康にも気を付けて頑張ってください」と激励した。
寺尾さんは「現地のニーズに寄り添った活動ができるよう、これまでの経験を生かしていきたい」と決意を述べた。その後、職員らに拍手で見送られ出発した。
同センターによると、バヌアツ諸島は人口約32万人。この地震で少なくとも14人が死亡し、約8万人が家屋の倒壊など、地震の影響を受けているという。