心弾む演奏を 歌とスティールパンの音楽会

ドラム缶から作られた音階のある打楽器、スティールパンのサークル「わわわ」と合唱グループ「おー・そら(宙)みよら」が20日、和歌山県岩出市東坂本の県植物公園緑花センターで音楽会を開く。
「わわわ」は、2021年に大阪から紀美野町に移住した打楽器奏者の山下ジュンさん(50)と、スティールパン奏者の川端よしえさん(50)が講師となり、昨年4月に結成。20~40代の12人が同センターで月に2回ほど集まり、演奏を楽しんでいる。
「おー・そら(宙)みよら」は、大阪府在住で紀の川市に実家がある音楽家の石川まぎさんが「コロナ禍でできなくなっていた合唱をもう一度楽しみたい」と昨年6月に同市の仲間と結成。30~80代のメンバー16人が月に数回集まり練習している。
今回の音楽会は山下さんが「スティールパンの響きと人の声が合体すれば面白い音楽になる」、石川さんが「いつものピアノ伴奏の合唱より斬新で面白い」と意気投合し企画。
スティールパンのクリアで透明感のある音色と、明るく元気な歌声でドレミの歌、ふるさと、アンパンマンのマーチなど、みんなが知っている曲を披露する。
現在、本番に向け合同で猛練習中の2チーム。コーラスのメンバー岩田加奈さん(89)は「50年ほどコーラスをしているが、リズムに慣れるのが大変。でもこんなに楽しい音楽があることを初めて知りました」と笑顔。
石川さんは「聞く人みんなが行進したくなるような心弾む楽しい演奏をしたい」、山下さんは「スティールパンの魅力は一つずつの音が輪になっていくところ。合唱と一体になった演奏を聞いてほしい」と呼びかけている。
この日はダウン症や発達障害などがある人と支援者でつくる紀の川市のちんどん楽団「トンカラポンガ」のショーや雑貨販売、コーヒーとスイーツの販売などもある。
午前11時~午後3時。入場無料(投げ銭歓迎)。
問い合わせは、いりこ工作舎(℡080・9809・2020)。