県民の健康増進へ連携 医大と明治安田が協定

和歌山県民の健康増進などを目指し、県立医科大学(中尾直之理事長・学長)と明治安田生命保険相互会社和歌山支社(村尾和義支社長)は12日、包括連携協定を締結した。
明治安田生命は、2023年10月に県と包括連携協定を結び、健康増進やスポーツ振興、子育て支援、高齢者福祉など多様な取り組みで連携を推進。地域の発展や住民サービスの向上に寄与することを目的とする「私の地元応援募金」の取り組みにより、昨年9月には県立医大の青洲基金に寄付を行うなど、これまでも協力しており、今回の包括連携協定により、さらに関係を強化していく。
今回の協定に基づき両者は、地域住民に対する教育、研究、診療に関することとして、がん治療をはじめ医学に関する市民公開講座の実施で協力する他、地域住民の健康増進への寄与として、さまざまな疾患の予防対策への協力、健康づくりに関するイベントの実施、啓発などを検討している。
協定締結式は県立医大(和歌山市紀三井寺)で行われ、同社の長谷川誓子執行役員・近畿地域リレーション本部長が立ち会う中、中尾理事長と村尾支社長が協定書に署名した。
中尾理事長は、県立医大が1945年の開学から80年を迎えることにふれ、「医学の発展に寄与し、県の医療に貢献する優秀な医療人を育成すると同時に、大学病院として高度先進医療を提供し、地域社会に貢献していきたい」と意欲を示し、同支社との協定を契機に、「さらに地域住民の健康増進につなげていきたい」と述べた。
長谷川執行役員は、地域の課題解決に貢献し、一般的な生命保険会社の役割を超えた新たな価値創造を目指している同社の理念を紹介し、「県立医大とますます発展していく関係を続けられることを願っている」とあいさつ。村尾支社長は「県民に喜んでもらえる活動を、協定締結をスタートとしてやっていきたい」と話した。