被爆体験伝承者招いて 7月12日に平和講演会
核戦争防止和歌山県医師の会(奥村明春代表世話人)は、平和講演会「二度と子どもたちを あんな目にあわせてはなりません―切明千枝子さんの被爆体験」を7月12日午後3時~5時、和歌山市北出島の県勤労福祉会館プラザホープで開く。
講師を務めるのは、広島県原爆被害者団体協議会平和学習講師で広島市被爆体験伝承者の小西ヒサ子さん。
小西さんは1946年5月2日生まれで、胎内被爆者。母親は被爆者1000人以上が運ばれてきた、爆心地から40㌔㍍の向原国民学校で、8月7日から救護に当たった。小西さんは子どもの頃、「薬の袋がないときはなかった」と祖母が話すくらい、よく病気をしていたという。元小学校教諭で、爆心地に近い3小学校に勤務。2009年から同協議会平和学習講師、17年から広島市被爆体験伝承者として活動している。
講演会では小西さんが、1929年生まれで広島市の被爆体験証言者である切明さんがいつも口にしている「原爆でむごい死に方をした下級生のことは伝え続けなければならない」「戦争はだめと言い続け、平和はみんなで守らないと逃げていく」という思いについて伝える。
参加費無料。申し込み不要。希望者は直接会場へ。
問い合わせは同会(℡073・436・3766)。