周平さんをしのんで 追善茶会で思い出語らう

お茶を味わいながら岸本前知事の思い出を語る出席者ら
お茶を味わいながら岸本前知事の思い出を語る出席者ら

4月15日に68歳で急逝した岸本周平前和歌山県知事をしのぶ追善茶会が7月27日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で開かれ、文化、政治、スポーツをはじめ岸本さんと親交があった各界の友人、共に県庁で働いた職員らが出席し、静かに一服を味わいながら、思い出を語り合った。

主催したのは、岸本さんも部員として活動していた和歌山文化協会生活文化国際交流部の部長、林吉男さん(74)。岸本さんとは同じ小学校の出身、広瀬地区の住民であり、同部以外でもさまざまな場で活動を共にした。

茶会には約70人が出席。岸本さんの同級生や元秘書、県の幹部職員らが集まった会では、岸本さんと最後に交わしたやりとりなど、それぞれの思い出を紹介し、「政治家として本当によくやってくれた。同級生の誇りだ」「和歌山の再生と発展のために全力を尽くし、私も誇りにしている」「憲法の幸福追求権のことを何度も語り、県民の笑顔のために熱心に仕事をされていた」「働く県職員のことも本当によく考えてくれる知事だった」などと在りし日の姿をしのんだ。

林さんは「周平さんの逝去を本当に残念に思う皆さんに集まっていただいて、お茶で追悼できればとの思いで開いた」と話していた。

会場には岸本さんの折々の写真、街頭演説で使っていたハンドマイクなども飾られ、妻の香織さんが感謝のメッセージを寄せた。