高校生活を本音で紹介 貴志中で先輩が講座

中学生が受験や高校生活の疑問などを先輩の高校生に聞く「センパイリレー講座」が1日、和歌山市梅原の貴志中学校で開かれ、中学生たちが現役高校生の貴重な実体験に耳を傾けた。
直接聞くことで進路選びに役立て、受験の不安を解消してもらいたいと、同校育友会(西岡和哉会長)が2019年に始めて今回7回目。3年生を中心に62人の在校生と保護者、同校の卒業生で9校(近大付属和歌山、和歌山信愛、向陽、桐蔭、星林、和歌山工業、市立和歌山、和歌山北、和歌山商業)から19人の1年生が参加した。
高校生らは「志望校を決めた時期」「苦手科目の克服方法」など受験に関することや、「校則」「中学校にない教科」「部活と勉強の両立」など、高校生活の実体験を紹介。「先輩はみんな優しい」という意見や、「あり得ないほど難しいテストを出す先生がいる」「緩い校則が良い人には勧めない」など、ありのままの声が上がった。
「中学3年の頃の自分に伝えたいこと」の問いには、「もっと早くから受験勉強に取り組んでほしかった」「つらくても途中経過なので頑張ろう」など、受験生を激励する回答があった。
高校ごとで個別に話を聞く質問タイムでは、「何でも聞いて」と声かけする高校生もおり、特定の分野を専門的に学ぶ専門学科の授業内容や学校の雰囲気など、さまざまな話が聞かれた。
中学3年生の仮屋れおなさん(14)は「皆さん優しくて楽しく話せた。行きたい学校を絞っていて、本人からでないと分からないことが聞けて良かった」と笑顔。
和歌山北高校普通科1年の吉村徠央さん(16)は「入学前はマイナスイメージがあったが、通ってみて分かったプラスな面を伝えられて良かった」、昨年のセンパイリレーに参加した向陽高校1年の桐畑瑛多さん(16)は「個別に質問に来てくれる中学生もいて楽しい。自分の行きたい高校を見つけてもらいたい」と話した。