紀美野町長選 現職の小川さんが再選

万歳で当選を喜ぶ小川さん㊨(8月31日午後9時17分ごろ)
万歳で当選を喜ぶ小川さん㊨(8月31日午後9時17分ごろ)

任期満了に伴う紀美野町長選挙が8月31日投開票され、現職の小川裕康さん(69)=公明推薦=が新人で元町議の北道勝彦さん(80)との無所属同士の争いを2524票の大差で破り、再選を果たした。小川さんは「やらないといけないことはたくさんある。多くの人の期待を力に変えてしっかりと町政に取り組んでまいりたい」と決意し、町の発展を誓った。


動木の小川さんの選挙事務所には支持者の他、県選出の国会議員、地方議員、市町長らが集まった。午後9時10分ごろに当確の吉報が届くと、会場は拍手に包まれ、小川さんは晴れやかな表情で支持者と握手を交わし喜び合った。

友人を代表して岩橋宣忠さんが「小川くん。ちゃんとやってよ」と祝福の言葉を贈り、会場は和やかな雰囲気に包まれた。舟底政算後援会長は「120%の力で町の活性化のため頑張ってもらいたい」と激励。小川さんは孫たちから花束を受け取り、友人の屋野和司さんの音頭で、お茶を手に全員で乾杯し祝った。

町長選が選挙戦となったのは2010年以来15年ぶり。小川さんは、豪雨災害からの復旧の迅速さや移住・定住の促進、子育て支援など、自身が取り組んだ4年間の実績をアピールし、支持を広げた。

2期目に向けては、引き続き県下一の子育て支援の町を中心に、高齢者や福祉、公共交通対策としてデマンドタクシー導入など新たな政策の研究、基幹産業の農業の課題への対応などに取り組むとしている。