飲料買って防犯支援 国際テックに寄付型自販機

警備業を中心に運営する和歌山市栗栖の㈱国際テックは、飲料の売り上げの一部が犯罪予防活動の支援に役立てられる「安全安心わかやま支援自動販売機」を8月29日、同社1階敷地内に設置した。同自動販売機の設置は県内では2台目、屋外では初めてとなる。
県防犯協議会連合会(県防連)が昨年12月から、同自動販売機の設置を個人や法人に呼びかけており、同社が賛同した。
自動販売機には県警シンボルマスコットのきしゅう君のイラストと、「みんなの意識で防ごう特殊詐欺」のメッセージ、特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤル「0120・508・878(これはわなや)」が示され、啓発を呼びかけている。
売り上げの一部は防犯活動に使われるパンフレットといった啓発物品や活動費に充てられる。設置費用などは自動販売機メーカーが負担するため、設置者の手間や費用は管理費以外かからない。寄付金には税制上の優遇措置がある。
県防連の浦辻政和専務理事(57)は「設置することで地域の防犯意識を高め、企業の社会貢献にもなる。県全体100台を目標に、これからも周知して設置を呼びかけていきたい」、同社の東徹代表取締役(58)は「防犯意識では強い気持ちがあり設置協力した。犯罪が少しでも減るように努めたい」と話していた。
同自動販売機についての申し込み、問い合わせは県防連(℡073・436・1175)か、NPO法人寄付型自動販売機普及協会(フリーダイヤル0120・937・650)。