ネイリスト検定最高位 1級を取得の古岡さん

ネイリスト検定1級を取得した古岡さん
ネイリスト検定1級を取得した古岡さん

和歌山市の会社員、古岡眞一さん(38)がネイリスト技能検定で最高位の1級を取得しました。合格率は3割ほどの難関に挑戦し見事クリア。古岡さんは「美容としてのネイルだけでなく、巻き爪や肥厚爪などで悩む人の健康面でもお役に立ちたい」と話しています。

古岡さんは、手先が器用で細かい作業が得意だったこともあり、学生の頃から第一種電気工事士を目指し、今も現役で働いています。

3年前、妻が塗っていたネイルを試しに塗らせてもらったところ「むちゃくちゃ楽しかった」と、魅力に引き込まれたそう。

それから練習を重ね、22年に同検定3級、23年に2級を取得し、1級を目指しました。

しかし1級の壁は高く、課題の3Dアートやアクリルパウダーとリキッドを混ぜて作り、長さ出しなどに用いられる技術アクリルスカルプチュアに苦戦。何度も失敗しては作り直す日々が続き挫折寸前でしたが、最後まで走り切ろうとの気持ちが勝り、試験に臨みました。

800人ほどが集まった受験会場の緊張感漂う独特の雰囲気の中、古岡さんは「手が震えながら桜の花を描いた」と振り返ります。

合格し、今は和歌山市の自宅サロン「Piece」で施術しています。

さらに、ネイルに関する学びを深める中で、ネイリストでも巻き爪や陥入爪などのケアができることを知りました。 

同時に、結婚前に妻の巻き爪のケアをした時、痛みが緩和したと喜んでくれたことや、人に喜んでもらう仕事っていいなと思ったことを思い出しました。「今ならできるのでは」と、悩む人の痛みを緩和するため、健康面でのネイルケアにも力を入れています。

自宅サロンでは、得意とする細かな花の絵柄や3Dアート、海外風や天然石デザインなど、基本形や流行アートのネイル、巻き爪ケアなどの施術をしています。古岡さんは「将来的には、美容と健康のトータルビューティーで心身ともに整えられるお店をしたい。認定講師も目指したい」と意欲的です。

サロンは紹介制です。問い合わせや予約はインスタグラム(@shinichi_piece)のDMから。