「愛」を撮り続け130年「十番丁 西本写真館」

4代目の西岡代表
4代目の西岡代表

和歌山市十番丁の明治時代から続く十番丁西本写真館は、ことし創業130年を迎えました。4代目の西岡崇代表(60)は「130年続くのは先代の3人がいないと無理なこと。これからも『愛』を撮り続けていきたい」と話しています。

西岡代表は、40年ほど前から同写真館に勤務し、伯父にあたる3代目の故・西本洋さんからバトンを約10年前に渡され、代表に就任しました。

同館は、館内のスタジオで宮参りや七五三、成人式、家族写真、ペット、プロフィル写真などの撮影の他、各幼稚園や学校行事、卒業アルバムなどの撮影を行ってきました。

西岡さんは「写真はいつまでも残る。写真は『愛』を撮る」と話し、夫婦や親子など被写体が伝えたい人、届けたい人へのさまざまな愛や思いを撮るといいます。「卒業アルバムで撮影した子が大人になり、結婚の撮影に来てくれたこともあった」と振り返り、写真を通してその人の人生の節目を彩ります。

3階にスタジオがあり、光を作り出し、被写体と話しながら長所を引き出して手の置き方から足の引き方、角度などを調整しながら主役が一番輝く瞬間を撮ります。西岡代表は「写真はこれからも形を変えて残っていく。楽しみながら続けていけたら」といい、「個人的には、人の魅力や人となりを引き出し、大人の『年輪』を撮りたい」と話しています。

【十番丁 西本写真館】和歌山市十番丁69▽℡073・422・2066▽午前10時~午後6時▽定休日=火・水曜