登校拒否・不登校のつどい 県文で10月
「登校拒否・不登校問題全国のつどいin和歌山」が10月25、26日、和歌山市小松原通の県民文化会館で開かれる。子どもの登校拒否・不登校に悩む親や教員、支援者らが全国から集まり、思いや悩みを語り合い、講演や講座も行われる。
登校拒否・不登校の子どもやその親たちは、周囲からの理解を得られず、孤立や自己否定に苦しむことが少なくない。一人で悩む当事者をなくし、子どもたち一人ひとりの発達が保障される教育環境の実現を目指して1995年に「登校拒否・不登校問題全国連絡会」が設立され、全国各地で「つどい」を開催。今回で第26回を迎え、県内開催は2回目となる。
今回の「つどい」では、25日午後1時~2時半に記念講演を行い、日本薬科大学特任教授の馬場久志さんが「立ち止まる子どもたち~子どもたちにとって本当に大切なことは~」と題して話す。
登校拒否・不登校問題についての基礎講座もあり、26日午前10時~正午は「家庭で」、同日午後1~3時は「学校で」をテーマに学ぶ。
25日午後3~5時、26日午前10時~午後3時には12の分科会を開催。登校拒否・不登校の子どもの年代、学校との関わり、親・家族の役割、医療などのテーマに沿って、当事者同士で語り合うことができる。
和歌山での「つどい」に向けては、当事者の親や教育関係者、支援団体のメンバーらが3月に実行委員会を組織して準備してきた。
実行委員長で和歌山大学教育学部准教授の越野章史さんは「悩みに耳を傾けることを真ん中に置いた場になる。孤立してしまうことがある当事者に、同じ悩みを持つ人がこんなにもいるということを知ってもらいたい」と話し、参加を呼びかけている。
参加には、資料代として両日参加の場合で3500円(青年・学生2000円)、一日参加で2500円(同1000円)が必要。18歳以下は無料。交流の夕食会(25日午後6時~、参加費は別途)などもある。
申し込みは9月16日までにフォームから。問い合わせは実行委事務局のNPO法人エルシティオ(℡073・432・2170)。