成績優秀な和大生表彰 土地家屋調査士会寄付講義

和歌山県土地家屋調査士会(西端俊彦会長)は24日、和歌山大学(和歌山市栄谷)で実施する寄付特別講義「国家基盤づくりに係る土地・家屋の調査」で極めて優秀な成績を収めた学生を表彰した。
同大で行われた表彰式には経済学部経済学科の学生3人、金川めぐみ経済学部長、岡田真理子教務委員長と同会の西端会長、寄付講義委員会の片岡聖佳委員長、仲谷雅弘副委員長、津田真宏広報部長が出席した。
寄付講義は同会の認知度向上などを目的に2015年に同学部で開講。ことしは同学部だけでなく、他学部からの聴講生を含め71人の学生が受講した。4月から7月まで前期日程の15コマを同会のメンバーが担当し、講義を行った。学生らは土地や建物に関する表示の登記、境界論、不動産に関連する各種法律などを学び、各回終了後に出席レポート課題を提出。期末レポート課題では都市基盤情報と登記制度の未来についてまとめた。
表彰されたのは、企業会計・税法プログラム専攻の安田実夢歩さん(20)、地域公共政策・公益事業プログラム専攻の岡本奈子さん(21)、サステイナブル・エコノミープログラム専攻の下農胡桃さん(21)の3人。
表彰式では金川経済学部長が「学生にとって将来を考える上で非常に勉強になる講義です。今回の表彰を励みにますます勉強を続けてほしい」と話した。
同会の西端会長は「一般の授業ではあまり学ぶ機会のない不動産や不動産登記などの内容ですが、今後、企業などに就職したときに必ずプラスになると思います」と学生に表彰状を手渡した。
片岡委員長は「学んだ知識を十分に発揮し、今後の進路に大いに役立ててほしい。社会で活躍されることを期待しています」と呼びかけた。
安田さんは「元々土地や建物に興味があったので受講した。公務員を目指しているので学んだことを生かしたい」、岡本さんは「父が司法書士の資格を持っていて登記について学びたかった。就職に限らず私生活でも重要で、どの業界でも役立つ知識だと思う」、下農さんは「土地のことなど、今までの講義とは違うなと思い受講した。相続の話もあったので自分の生活にも関わる。将来に役立てたい」と話していた。