最優秀賞に橋本さん 電話応対コンクール県大会

日常の業務で培った電話応対の技術を競うコンクールの和歌山支部大会が7日、和歌山市七番丁のダイワロイネットホテル和歌山で開かれた。県内の多様な業種で働く26人が出場し、電話の相手の気持ちに沿いながら丁寧な対応に挑んだ。最優秀賞には、きのくに信用金庫の橋本涼音さん(23)が輝き、11月に宮城県仙台市で行われる全国大会に県代表として出場する。
企業の電話応対力の向上を図ろうと、公益財団法人日本電信電話ユーザ協会和歌山支部が主催。
出場者は銀行、情報・通信業、食品、テーマパーク運営などに従事する9企業の社員ら。7月から毎月行われたセミナーで基礎知識の習得や模擬演習に取り組んできた。
課題は全国大会の地・仙台にちなみ、牛タンを販売する通販サイトで客からの問い合わせに応対し、商品のお勧めをするもの。印象や語調、共感力、営業スキルなどが評価された。
出場者らは出場者全員が見守る中で1人ずつ応対を披露。競技時間は3分以内で「せっかくお電話いただいたので、今少しよろしいですか」「牛タンの焼ける音・香りに会話も弾みますよ」などと好印象を与えながら独自に表現を工夫し、サイト内の商品をPRしていた。
白浜町から参加したクオリティソフト㈱ISたまなグループの西﨑成海さん(23)は「制限時間で分かりやすく勧められるか、会社で毎週練習したが、いつもの雰囲気と違って緊張した」、田辺市から参加し優秀賞に選ばれた㈱ギガプライズの石山舞さん(39)は「全く違うジャンルの応対だったが言い回しなど勉強になった。幅広い世代で一緒に同じ目標に向かうのが楽しかった」と話していた。
大会の競技部長で同支部の大谷幸治事務局長(63)は「若い人は電話以外のコミュニケーションツールが多く、電話を取らない人が多い。職場でも積極的に電話を取り、電話の相手の気持ちを大切にすることを考えてもらえたら」と話していた。