献血で和歌山に貢献 愛和会の呼びかけに180人

体調を崩すなどして献血に協力する人が減る冬場を前に、和歌山県内でボランティア活動をする愛和会(塚本治雄会長)は16日、和歌山市美園町のけやき大通りで献血運動を行い、会員らが協力した。
同会は県内で㈱賃貸住宅センターなど不動産業を展開するアイワグループを中心に53の関連会社の社員らによるボランティア団体。塚本さんが地元に貢献したいと1998年に「和歌山を愛し共に歩む会」として立ち上げた。献血活動はことしで23回目。
同会の継続的な献血活動に対し、2009年に知事表彰、12年には厚生労働大臣から感謝状が授与されている。
今回、事前の呼び掛けで県内の関係会社から約180人が参加を申し出た。県赤十字血液センターの献血車2台と職員らが協力し、午前10時の開始から会員が次々と訪れた。
会長の塚本さんは「毎年、会員や関係者、ご家族、知人、ご通行の方にもご協力いただき本当にありがたい。今後も地元・和歌山に少しでも貢献できるよう、この活動を続けていきます」と話し、今回が12回目の協力という同市の畳店に勤める小島年美さん(59)は「会に協力したい気持ちと、夫の母が病気で輸血してお世話になったので、その恩返しです」と笑顔だった。
同センター献血推進課の長岡徹献血予約推進係長(48)は「血液の安定供給に向けて苦労する時期もある。会社のネットワークを生かして大勢の方を呼び込んでいただき、心からありがたいと思います」と話していた。