要支援者の避難訓練も 加太地区防災会に担当大臣表彰

加太地区防災会の(左から)中島さん、藤井会長、佐谷副会長㊨
加太地区防災会の(左から)中島さん、藤井会長、佐谷副会長㊨

和歌山市の加太地区防災会(藤井保夫会長)は本年の「防災功労者防災担当大臣表彰」を受賞した。市主催の水防訓練に参加し消防団と連携して訓練を行ったことや和歌山、三重、徳島、高知の各県が連携する「4県連携自主防災組織交流大会」、県主催の「自主防災組織交流大会」にパネリストとして参加し、県内の自主防災活動のさらなる活性化に貢献したことなどが評価された。

加太防災会は1995年に発足。以後、30年にわたり、地区の防災力・地区住民の防災意識の向上に努めてきた。南海トラフ地震や近年の豪雨災害による被害の防止および軽減を図ろうと、避難所までの避難訓練を基本として継続的に訓練を行っている。

このほど藤井会長、佐谷美津子副会長、事務局の中島進さんが市役所を訪問し、尾花正啓市長に受賞を報告した。

同防災会は、昨年度から避難行動要支援者の個別避難計画に基づき、要支援者本人と民生委員など関係者が参加する避難訓練を行っている。また、ことしから主に津波を想定した垂直避難訓練を実施。地区内の学校の階段を上り、上階へ移動する訓練を取り入れているという。

藤井会長は「一時避難所も新たに増える予定。津波から一人でも多くの人の命を救えるよう、今後も取り組みたい」と話した。

尾花市長は「要支援者の避難訓練や防災計画の見直しなど熱心に取り組んでいただき、市としても非常に心強い。地区の安心・安全のため今後もご尽力お願いします」と述べた。