トップ当選は上岡さん 紀の川市議選20人決まる

支援者と万歳で喜びを分かち合う上岡さん
支援者と万歳で喜びを分かち合う上岡さん

紀の川市議選は16日に投票、即日開票され、新市議20人が決まった。現職13人、新人16人、元職1人の計30人が立候補する中、無所属で新人の上岡一夫さん(65)が1689票を獲得しトップ当選を果たした。元市議で2021年に市長選に転戦した森田幾久さんは3票差で次点。新人7人が当選を決め、2期務めた現職が涙をのんだ。党派別では、公明が新人2人を含め3議席を維持、共産は1議席減らし2。参政は初の議席を獲得した。

投票率は52・32%(前回58・84%)。当日有権者数は4万9794人(男2万3467人、女2万6327人)。投票者数は2万6053人だった。

西脇にある上岡さんの選挙事務所には約30人が集まり、午後10時16分、トップ当選の一報が入ると、大きな拍手と歓喜に包まれた。

上岡さんはJAわかやまで46年間勤務。生まれ育った旧那賀町の麻生津を活性化させようと、「麻生津の将来を考える会」の副会長として、山道の整備や地元の行事存続のための活動などに取り組んできた。

「高齢化による過疎化が進んでいるのはこの地域だけじゃない。未来のために田舎の農地を守り活性化せなあかん」と、市議選への立候補を決意した。

今回の選挙戦では、過疎化脱却方策の構築、農産物のブランド強化などを施策として掲げ、支持を訴えた。

上岡さんは「しんどいこと、難しいことにもちゅうちょせず、一歩でも確実に前に進んでいく」と力強く決意した。

同会で上岡さんと共に活動する岡豊章さん(50)は「やると決めたことは、やり遂げる実行力の人。期待している」と笑顔。娘の山本未桂さん(41)と山根未季さん(39)は「支えていただいた皆さんのために頑張ってほしい」と激励した。

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