救急医療整備基金を創設へ 和歌山市議会が開会

開会あいさつをする尾花市長
開会あいさつをする尾花市長

和歌山市議会12月定例会が1日、開会し、市当局は計8億4221万5000円を増額する2025年度一般会計補正予算案2件を含む議案27件などを提出した。

補正予算案には、寄付金を活用して創設する「市救急医療整備基金」への積み立てに1億5011万円、和歌山商工会議所ビルの老朽化に伴い、入居する市選挙管理委員会事務局、地域包括支援課の事務室を移転する費用に469万7000円などを計上。条例関係では、人事委員会勧告に基づき職員給与を引き上げるための関係条例の改正案、市立名草保育所(2022年度から休園)を12月末で閉園することに伴う保育所条例の改正案などを提出した。

開会あいさつで尾花正啓市長は、10月に閉幕した大阪・関西万博の効果を一過性にせず、さらなるにぎわい創出につなげるため、市の魅力発信や先端技術の導入などに今後も積極的に取り組んでいく意向を表明。市民や企業の連携による中心市街地活性化の取り組みなどにもふれ、「今後も市の多様な魅力を磨き上げ、国内外から選ばれる都市としての発信力を一層強化していく」と話した。

12月議会は17日までの17日間。3~5、8日に一般質問、9~12、15日に常任委員会を行う。