心温める「愛の物資」 更生保護女性連盟が贈る

和歌山県更生保護女性連盟は9日、刑事施設で受刑中の人や更生保護施設で生活している人など、犯罪や非行に陥った人の立ち直りを支援しようと、県内の会員約1700人が集めた「愛の物資」を県内の施設などに贈呈した。
1980年から毎年行い、ことしで45回目。和歌山刑務所や少年鑑別所、県保護司会連合会など9施設・団体に洗剤やタオル、インスタント食品、書籍などを贈った。
和歌山地方合同庁舎で行われた贈呈式では同連盟の坂田悦子会長が「この贈呈式はコロナ禍でも中止することなくずっとつないできた重要な事業で、会員の誇り、喜びです。更生保護への理解や支援、心を広げるという意義の深さを一層意識している。これらの物資が多くの方を笑顔にし、心を温かくしてくれることを願います」とあいさつ。各受贈施設・団体の関係者一人ひとりに目録を手渡した。
和歌山保護観察所の別木寛所長は「温かい心を形にした愛の贈呈式は人と人との絆を再構築する素晴らしい活動。長きにわたり続けてこられたことに敬意と感謝を表します。物資を受け取られる方に笑顔の輪が広がることを祈念します」と話していた。


