何事もうまくいく一年に 宇賀部神社しめ縄掛け替え

和歌山県海南市小野田の宇賀部神社(小野田典生宮司)で7日、年末恒例のしめ縄の掛け替え作業が行われた。
氏子らで組織する奉賛会(森田三千男会長)が育てて収穫した、2㌃分のもち米の稲わらを使用し、約20人が鳥居と本殿、御神木、拝殿用を準備した。
早朝から、わらを柔らかくするため、はかまを取り除き、たたいて手でしごく下準備が進められ、長さ約3㍍の太いしめ縄、御神木や拝殿を囲む用の100㍍ほどの細いしめ縄、飾りの〆の子などを作った。
鳥居のしめ縄は、細い3本のしめ縄を交差して編んで1本に仕上げた。緩まないよう6人が力を込め、息を合わせて束ねていった。
御神木用は、わらが動かないように足で押さえながら、酒で清めた手のひらを前後に滑らすようによっていった。
出来上がったしめ縄は境内の各所に掛け替えられ、新年の準備を整えた森田会長は「わらの色もきれい。わいわいと集まって作業ができて何より。元気で過ごせる一年にしたい」と話した。
小野田宮司は「お参りされる方もすがすがしい気持ちになる。午(うま)のように何事もうまくいく一年に。それぞれが一歩前へ進む飛躍の年になれば」と話した。


