お金のトラブル回避術 三井住友信託銀が授業

授業ではトラブルの事例や対処法を紹介した
授業ではトラブルの事例や対処法を紹介した

和歌山市六十谷の市立和歌山高校(岩本信哉校長)で17日、三井住友信託銀行㈱和歌山支店(同市東蔵前)の職員によるお金のトラブル回避術についての出前授業が行われ、3年生270人が参加した。

2022年4月に学習指導要領が改訂され、高校での金融教育が必修となったことを受け、同支店では同校の他、県立和歌山、和歌山北、日高の県内四つの高校で授業を実施している。

この日は、同支店コンサルティング営業課調査役の吉池幸司さんと財務相談課参与で同校の校長を務めた栂野作治さんが訪問。成年年齢が引き下げられたことで高校生でも自分の意志で契約ができるが、安易に行うとトラブルに遭う可能性があると注意を促した。また、自身の収支を把握し、支出を家計簿やアプリで管理し、「見える化」することが大事だと話した。

授業を受けた辻一翔さんは「18歳になってできることが増える分、自分で責任を持たないといけないと思った。貴重な話を聞けた」、山本健心さんは「いろんなお金の話を聞いて勉強になった。リボ払いとか注意しないといけない支払い方法を知ったので今後の人生に生かしたい」と話した。

同校の河添茜教諭は「卒業前にこのような時間を設けてもらうことで自分のこととしてしっかり考えられる。家庭科の授業でも教えるが、ここまで深くはないのでいい機会になった」と話していた。

吉池さんは「お金は人生の選択肢を広げるツールだが、困った時は一人で悩まず、周りの人に相談する勇気を持ってほしい」と呼びかけた。