「ゆるりのまきば」支援 ソロプチミスト和歌山紀ノ川

女性の地位向上や青少年育成などに取り組む奉仕団体「国際ソロプチミスト(SI)和歌山紀ノ川」(川端美恵子会長)は19日、一般社団法人こども支援協会(尾上伊織代表理事)が運営する自立援助ホーム「ゆるりのまきば」(和歌山市磯の浦)に活動支援金を贈呈した。
同施設は、虐待を受けて親元にいられなくなり、一時保護を受けた子どもたちが、自分と向き合い、未来について考え、自立して社会で暮らしていくための経験や学びを重ねていく生活の場。カフェを併設し、子どもたちがスタッフのサポートを受けながら働き、自立に向けた就労経験も積んでいる。
SI和歌山紀ノ川による支援は昨年から始まり、2年連続となった。
尾上代表理事によると、施設の子どもたちは、最も信頼すべき存在であるはずの親に裏切られた経験から、大人や社会に対する信頼が大きく損なわれ、誰も信じられない状態になっていることが少なくない。SI和歌山紀ノ川の支援については、施設運営の経済的支えになること以上に、「子どもたちにとって、気にかけて応援してくれる大人がいて、しかもそれを継続してくれていることが励みになる。本当にありがたい」と話す。
贈呈式は和歌山市のホテルアバローム紀の国で行い、SI和歌山紀ノ川の会員が集まる中、川端会長が尾上代表理事に支援金を手渡した。
川端会長は「身近な地域で一生懸命に生活している子どもたちと、支えておられる皆さんを応援したい。子どもたちが社会とつながり、自信を持って巣立っていくことを願っている」と話していた。


