共に生きる社会願って 障害理解へ作文とポスター表彰

作文とポスターの表彰を受けた皆さん
作文とポスターの表彰を受けた皆さん

障害や障害のある人に対する和歌山県民の理解を深めようと、県と内閣府が共催する2025年度「心の輪を広げる体験作文」と「障害者週間のポスター」の表彰式が22日にあり、11人が表彰された。また、内閣府に推薦した作文2点が内閣総理大臣賞と佳作を受賞し、伝達式も行われた。

作文のテーマは「出会い、ふれあい、心の輪―障害のある人とない人との心のふれあい体験を広げよう―」。小学生、中学生、一般区分で最優秀賞が1人ずつ、優秀賞が2人ずつ受賞した。

ポスターは「障害の有無にかかわらず誰もが能力を発揮して安全に安心して生活できる社会の実現」がテーマで、中学生区分で1人ずつ最優秀賞、優秀賞を受賞した。

県庁北別館で行われた表彰式では、県福祉保健部の吉野裕也部長が受賞者一人ひとりに表彰状と記念品を手渡し、「皆さまの思いが伝わってくる素晴らしい作品ばかり。県では障害のある方がいきいきとした生活が送れるようさまざまな施策に取り組んでいる。これからも共生社会の実現に向け、皆さまのお力をお貸しいただきたい」と式辞を述べた。

受賞者のうち、家族と向き合う日々の思いをつづった愛情あふれる「日常」という作品で内閣総理大臣賞に選ばれた栗生智津子さんは、出席者を前に、高市早苗総理からの表彰状と盾を披露した。栗生さんは「心のバリアフリーの大切さを実感した。一人ひとりがお互いを当たり前に認め合う日常を願っています。今後も自分にできることを続けたい」と話した。

また、耳の手術を受ける児童との出来事をつづった「Nくんがんばれ」という作品で優秀賞を受けた和歌山市の森教二さんは「書くことが好きで3年前から心の輪を広げる体験作文に応募しています。このような賞が頂けて光栄です」と話していた。


受賞したのは次の皆さん。

「心の輪を広げる体験作文」

【最優秀賞】〈小学生区分〉永井来都(有田川町立鳥屋城小学校4年)〈中学生区分〉澤井悠人(串本町立潮岬中学校3年)〈一般区分〉栗生智津子

【優秀賞】〈小学生区分〉神戸汐理(橋本市立隅田小学校4年)▽永井理仁(有田川町立鳥屋城小学校2年)〈中学生区分〉西愛莉(串本町立潮岬中学校3年)▽本谷衣々奈(和歌山市立明和中学校1年)〈一般区分〉福田依代▽森教二

【内閣総理大臣表彰】〈一般区分〉栗生智津子

【佳作】〈小学生区分〉永井来都

「障害者週間のポスター」

【最優秀賞】吉田沙奈(海南市立下津第一中学校1年)

【優秀賞】田ノ岡琴音(田辺市立高雄中学校2年)