渡御の馬りりしく描く 粉河高生が産土神社に絵馬

絵馬を受け取った蒲宮司㊧と美術部の皆さん
絵馬を受け取った蒲宮司㊧と美術部の皆さん

和歌山県紀の川市の粉河高校美術部員は24日、来年の干支(えと)「午(うま)」にちなんで描いた大絵馬を粉河産土(うぶすな)神社(同市粉河、蒲梓宮司)に奉納した。

同部は7年前から同神社の絵馬を制作。粉河寺の鎮守である同神社の祭礼「粉河祭」の渡御に登場する稚児がまたがる馬をモデルに描いた。五角形で最長部が約185㌢。同部の1、2年生12人が馬の写真を見ながらデザインし、アクリル絵の具で約2カ月かけて制作した。

部長の宮下結衣さん(17)は「毎年かわいく描いているが、ことしはりりしく、馬の装飾もリアルに表現した」と話す。

後ろ脚で地面を蹴り、飛び跳ねるように駆ける躍動感ある馬を描き、周りは日の出をイメージし、緑とオレンジで明るく彩られている。

宮下さんは「見た人に笑顔があふれ、みんな健康で楽しい一年を迎えてほしい」とにっこり。

絵馬は拝殿に掲げられ、一年間にわたって参拝者を迎える。