210段踏みしめて 紀三井寺で早駈詣り

ふんどし姿で力強く
ふんどし姿で力強く

西国三十三所第2番札所、和歌山市の紀三井寺で12日、本堂に続く石段210段を駆け上がって参拝し、新年の無事を祈る「福開き速駈(はやがけ)詣り」が行われ、県内外から集まった5歳から87歳までの218人がタイムと健脚を競った。

部活の学生たちの練習の場にもなっている急な石段を楽しく発信しようと、地元の社会人ランニングチーム「汗濁大学アスリートクラブ」(平川太一会長)と同寺が共催。2018年から始め、コロナ禍の21年を除いて毎年成人の日に実施してきた。

参加者は2人一組でスタート。周囲からは「頑張れ」「ゆっくり自分のペースで」「こっからが勝負」などと大きな声援が飛んだ。

全力疾走する人、一段ずつ踏みしめながら上る人など、さまざま。足がもつれそうになったり、四つん這いになったりしながら、思い思いに頂上を目指した。

大阪・関西万博のミャクミャクのかぶりものを着けた人の他、ティラノサウルス、ことしの干支(えと)の「午(うま)」にちなんだ装いの参加者も多く、華やかに盛り上げた。

ランニングチームのコーチをしているという有田川町の津本クミ子さん(68)は、ミカンのかぶりものを着けて初参加。「すがすがしい気持ち。皆さんの応援が力になり、止まらず上がれました。2年間腰を悪くして走れなかったけれど、ことしは短い距離で大会にも出てみたい」と笑顔だった。

参加者最高齢・和歌山市の野坂光博さん(87)は「健康のために、ことしも前向きな気持ちで参加できた。一緒に走ってくれた娘に感謝です」と話していた。

男性で最も速い「福結び速駈王」には京都府の消防士、石田諒太さん(36)が23秒62で5連覇。女性の最速「福結び速駈姫」には大阪の柴田友香さん(34)が輝き、32秒75で4連覇を果たした