自民が世耕氏を支持 衆院和歌山2区、保守分裂回避

役員会後に会見する県連の石田真敏会長㊨と山本大地幹事長
役員会後に会見する県連の石田真敏会長㊨と山本大地幹事長

自民党和歌山県連は16日、次期衆院選の和歌山2区で、無所属現職で元党参院幹事長の世耕弘成氏(63)を支持すると決定した。党本部の意向を同日の代表役員会で了承したもので、県連と世耕氏は、友好関係を尊重するなどとした確認書に署名。世耕氏が自民公認候補を破って当選した前回衆院選から続いてきた保守分裂の対立は、ようやく一定の収束を見ることとなった。

役員会後に取材に応える世耕弘成氏
役員会後に取材に応える世耕弘成氏

世耕氏は、自民の派閥裏金問題で離党後、2024年10月の衆院選に参院からくら替え出馬し、二階俊博元幹事長(県連名誉顧問)の三男で自民公認の二階伸康氏を破って当選。再び伸康氏が自民公認で出馬した25年7月の参院選和歌山選挙区では、公認争いに敗れながら無所属で出馬し、勝利した望月良男氏を、世耕氏が支援した経緯があった。

党本部から世耕氏支持の方針が伝えられたことを受け、県連は15日に選対幹部の会合で議論した上で、16日に代表役員会を開催。反対意見はなく、出席した二階名誉顧問と世耕氏が握手する場面もあったという。

世耕氏と石田真敏県連会長が署名した確認書は、両者が友好関係を尊重して行動を一にすることに努める、和歌山1区の自民公認候補を全力で応援する、今後の世耕氏の処遇について県連は党本部の意向を踏まえて対応する、などの内容となっている。

役員会終了後に取材に応じた世耕氏は「私と県連は連携して歩みを一つにしていこうということを確認した」、二階名誉顧問は「世耕さんを一致団結みんなで応援しましょうということ。極めて円満(に決まった)」と述べ、石田会長は「世耕さんは『迷惑をかけた』と県連に頭を下げた。これを決着にしたい。保守分裂はやめてほしいとの声を多く聞いてきた。大きな山を越えられた」と話した。