ジュニア駅伝で17人抜き 亀川中の山口苺華さん

今後に向けて意気込む山口苺華さん
今後に向けて意気込む山口苺華さん

2月8日に和歌山市で行われた「第25回県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会」で、海南市オープンチーム第2区(1・7㌔)を任された、同市立亀川中学校2年生の山口苺華さん(14)。21位から4位へと順位を押し上げる圧巻の17人抜きで、見事区間1位(6分13秒)に輝いた。一時は足の痛みで練習の制限を余儀なくされたが、走れる喜びを力に変え、さらなる飛躍を誓う。

山口さんは走ることが好きで、小学生の頃から選抜メンバーを目指していた。中学校では陸上部に入部し、毎日3㌔を走る。後半の追い上げを持ち味に、主に800㍍や1500㍍の中距離を得意とする。

2025年の同駅伝では中学1年生で念願かなって、選抜メンバーに入ることができ、オープンチームで出場した。初めてのジュニア駅伝では、ペース配分が思うようにできず、自分の力を発揮できないままで悔しい思いが残ったという。

「次こそは」と練習を重ねてきたが、25年11月に足を痛めてしまい、走ることを制限された。山口さんは「走ることは当たり前ではないのだと実感した」と話し、それでも12月にある同駅伝の選考会に向け希望を捨てず、腕立て伏せや腹筋、背筋などの筋力トレーニングを毎日欠かさず続けた。徐々に走れるようになり、選抜メンバー入りを果たすことができた。

迎えた大会当日、山口さんは和歌山マリーナシティから橋の上を走る第2区を任された。強い向かい風と砂を全身に受ける区間で「顔に砂が当たって痛いけど、みんな同じ条件。やるしかない」と気合を入れた。

1区の走者の懸命に力走する姿を見た時、闘志に火がついたと振り返る。たすきを受け取り、前を走る人の背中を見て「前の子を全員抜かす気持ちで、無我夢中で走った」と、今できる走りを全部出した。

沿道の声援も力に変え、3走につないだ。「落ち着いてペース配分ができて楽しく走ることができた。帰りのバスの中で区間賞だと知り、うれしかった。何人抜いたのか大会後に知った」と笑顔で話す。

足を痛め、思うように練習ができなかったことで、筋トレの大切さや走れる喜びを実感でき、気付きが多かったという。「これからも楽しく走りたい。来年は代表入りを目指します」と意気込んでいる。