健康と幸せ願い木舟に 加太淡嶋神社でひな流し

桃の節句の3日、人形供養などで知られる和歌山市加太の淡嶋神社(前田智子宮司)で「雛祭神事」が行われた。
同神社の祭神・少彦名命(すくなひこなのみこと)と息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)は「おびな」、「めびな」の始まりとされ、全国から毎年約5万体の人形が奉納される。
この日はひな人形約5000体が本殿に並べられ、神事が行われた。その後、巫女(みこ)たちが菜の花と桃の花が飾られた木舟2艘に願いを書いた形代とひな人形を約300体積み込む「雛納式」が行われた。木舟に紙吹雪がまかれ、女性の参拝者たちが担ぎ、境内を練り歩いた。本来は本殿から約500㍍離れた桟橋まで運ぶ「雛舟渡御」が実施されるが、午前中からの風雨で規模を縮小して行われた。
和歌山市から来た70代の女性は「毎年来ています。天気が心配でしたが開催されて良かった。たくさんのひな人形に圧倒されました」、大阪府から家族で訪れた50代の女性は「(木舟は)重かったですが、伝統的な行事に参加できてうれしい」とほほ笑んだ。
本殿のひな人形は29日まで飾られ、木舟は旧暦の桃の節句・4月3日までに海に流されるという。前田宮司は「無事に開催できて良かったです。ことしも皆さまの健康と幸せを祈願いたしました」と話していた。


