山田健二さんの漆芸 和歌山城ホールで作品展

漆芸家の山田健二さんの創作活動を振り返る「山田健二回顧漆芸展」が、31日から4月2日まで、和歌山市の和歌山城ホール1階展示室で開かれる。
山田さんは海南市を拠点に活動し、漆芸の振興に尽力してきた。今展では、過去の大作の数々をはじめ、普段は目にする機会が少ない茶道具や小物など30点が展示される。山田さんに師事する21人の作品も並ぶ。
山田さんは1933年、徳島県生まれ。若き日に漆器蒔絵(まきえ)の美しさに魅了され、海南市で修業を始めた。早くからその才能を現し、県展での特選受賞や欧米各国での巡回展への選抜を経て、69年からは漆器試験場に勤務。漆工部長やデザイン部長、次長を歴任し、92年の勇退後は再び漆芸家としての創作活動に専念。卵の殻を用い、漆では表現が困難とされる白色を巧みに表現する「卵殻」の技法に秀で、この高度な技法を駆使し、多くの優良な作品を生み出してきた。
日展では65年の初入選以来、通算29回入選、98年に海南市文化奨励賞、2007年には全関西美術展第一席を受賞。さらに16年には、その技術と人柄、幅広い活動が評価され、東久邇宮文化褒賞を受けた。
今なお現役として後進の指導育成にあたる山田さんの歩みと、本県漆芸文化の向上発展に寄与してきた軌跡をたどることができる貴重な展覧会となっている。
午前10時から午後7時まで。問い合わせは後藤佳世子さん(℡090・6987・3680)。


