鍋敷き作り楽しむ 中田の棚田の稲わら使用

芯にロープを巻き付けていく
芯にロープを巻き付けていく

自然栽培で育てた米の稲わらを使った「鍋敷きワークショップ」が、和歌山県紀美野町の中田の棚田で開かれ、参加者はオリジナルの鍋敷きを完成させた。

小川地域棚田振興協議会(北裕子会長)が、棚田や活動を知ってもらい次世代に残そうと企画。同棚田で収穫した品種「あさひ」の稲わらを使用し、直径20㌢ほどのドーナツの形をした鍋敷きを作った。

鍋敷きを完成させるまでの工程は長く、参加した子どもから高齢者まで、2時間以上かけ、黙々と作業を進めた。

「はかま」と呼ばれる稲わらの余計な部分を取り除き、木づちでたたいて柔らかくした約80㌢の稲わらが準備され、まずは、1時間かけてよってりつなげ、6~10㍍の長さに仕上げた。

2本のわらの根元を足で固定し、一本ずつ手に持ち、手のひらで滑らせながら左巻きにしてねじり編んでいった。長さを出すため、途中でわらを継ぎ足し、参加者は「手が滑らない」「反対に巻いている」などと苦戦していた。徐々にこつをつかみ、スピードも上がった。完成した稲わらのロープを稲わらで作ったドーナツの形の芯に巻き付けていった。上から下からと、穴にロープをくぐらせ、隙間ができないようにしっかりと詰めて仕上げた。

家族で参加した平山あゆみさん(39)は「編むことからの過程を体験してできた鍋敷きは、愛着が湧く。稲わらはお米だけでなく、余すとこなくさまざまなものに使用できるってすごい」と話した。北会長は「たくさんの人の思いが詰まってできた米の稲わらです。鍋敷きを通じて棚田のことを思い出して応援してもらえたらうれしい」と話した。