「えんどう豆」の種類と魅力

県内産の「うすいえんどう」㊧と「スナップエンドウ」
県内産の「うすいえんどう」㊧と「スナップエンドウ」

前号では、春を知らせる特産品で、収穫量日本一を誇る「うすいえんどう」を取り上げた。野菜売り場へ行くと、他にも県内産の「さやえんどう」や「スナップエンドウ」など、見た目は似ているが異なる種類のえんどう豆が並ぶ。それぞれの違いと魅力を紹介したい。

えんどう豆は大きく分けて3種類。実を食べるうすいえんどうやグリーンピース、サヤと実を食べるスナップエンドウ、さやえんどう(絹さや)、オランダ、芽を食べる豆苗などがある。

サヤごと食べられ、小ぶりのさやえんどうは関東、大ぶりのオランダは関西が主流とされる。絹さやよりサヤに厚みがあり、シャキシャキとした食感と甘みがあるスナップエンドウが、昨今人気を博している。

えんどう豆の歴史をたどると紀元前には既に栽培されていたとされ、最古の野菜といわれるほど。原産地は地中海沿岸から中央アジアとされ、11世紀ごろからヨーロッパで栽培が盛んになった。日本には江戸中期に導入され、明治期以降に欧米から多数の品種がもたらされた。うすいえんどうは明治期、スナップエンドウは第二次世界大戦後に栽培が盛んになった。

2023年の農水省統計によると、県内のさやえんどうの収穫量は全国6位の598㌧。露地とハウスの両方で栽培され、さやが二つ付いた「アベックさや」の名で親しまれている。スナップエンドウは全国19位の19㌧とわずかだが、関西では大阪府に次ぐ収穫量となっている。

購入時の選び方として、実を食べるうすいえんどうは、豆が両端まで詰まり、さやの凹凸がなく豆の粒がそろっているもの。サヤごと食べられるさやえんどうやスナップえんどうは、色が鮮やかで乾燥していないものを。

さまざまなえんどう豆が売り出されるこの季節。食べ比べて春を感じてほしい。(次田尚弘/和歌山市)