ロボカップジュニア優勝 桐蔭・紀伊中の3人

全国優勝した(左から)鈴木さん、田村さん、北島さん
全国優勝した(左から)鈴木さん、田村さん、北島さん

和歌山県立桐蔭中学校(和歌山市吹上)科学部の3年生らによるロボットチーム「ハンサムボーイ」が、愛知県で3月に開かれた全国大会「ロボカップジュニア・ジャパンオープン2026」で初優勝に輝いた。メンバーの鈴木総(あまね)さん(14)は「今後は、よりレベルの高いクラスに出場して、世界大会を目指したい」と次を見据えて意気込んでいる。

同大会は自律型ロボットによる競技で「サッカー」「レスキュー」「オンステージ」の3部門がある。ハンサムボーイはサッカー部門で初級にあたる「エントリー」に出場。各チーム2台のロボットで競い、ボールが放つ赤外線の光をロボットのセンサーが受け、位置を判別してゴールへ運ぶ。

メンバーは鈴木さんと同校の北島一颯(いぶき)さん(14)、紀伊中学校の田村康太さん(14)。田村さんは桐蔭中・高校科学部が一昨年に開いたロボット教室への参加がきっかけでチームに合流した。メンバーらは同部顧問の藤木郁久教諭(56)の指導の下、3Dプリンターとレーザーカッターを使ってロボットを作り、プログラミングするなど、地道な活動を続けてきた。

ハンサムボーイが得意なのは「回り込み」。全体に6個のセンサーを付け、ボールを受ける前方の形に工夫を凝らした。常に相手ゴールに向かって攻撃体制を取ろうと、ボールに回り込むようにプログラミングで学習させて調整。どのチームにも起こりがちなオウンゴールが減った。対戦前は、チーム紹介の展示で相手ロボットの特徴を分析し、プレー前の2台の配置に徹底的にこだわった。その結果、予選の関西ブロックで優勝し、22チームが出そろった全国大会で、圧倒的な得点で6戦全勝を果たした。

予選と全国大会では規定が異なるため、同大会前にはロボットを作り直した。また、全国大会の初日の終わり、モーターの不調というトラブルが起こったが、会場で別リーグに出場していた桐蔭高校のチームから予備モーターを借り、プログラミングの調整をし直して2日目も乗り越えた。

北島さんは「優勝してうれしい。今回はサポート役だったので、中心になって活躍できるようになりたい」、田村さんは「高校生になったら本格的にロボット作りもプログラミングもやりたい」と話した。藤木教諭は「15年間携わってきたが優勝は初めてでうれしい。日頃練習してきた成果が出た」と話していた。

ロボットの動きを確認する(左から)田村さん、鈴木さん、北島さん
ロボットの動きを確認する(左から)田村さん、鈴木さん、北島さん