和歌祭へ熱気高まる 紀州東照宮で神輿の荷出し

担ぎ棒を取り付ける同保存会の関係者
担ぎ棒を取り付ける同保存会の関係者

和歌山市の和歌浦地区一帯で17日に行われる紀州東照宮の例祭「和歌祭」に向けた神輿の荷出しが9日、同所で行われた。和歌祭保存会の関係者や地域住民ら約70人が参加し、本番に向けて神輿の点検や組み立て作業に汗を流した。

和歌祭は初代紀州藩主・徳川頼宣が、父・家康の霊を慰めるため1622年に始めたとされる。毎年、家康の命日の5月17日に近い日曜に行われている。ことしは祭り当日が命日と重なるため、関係者の祭りに懸ける思いも一層強いという。

この日は保管されていた神輿や祭具を境内へ運び出し、担ぎ棒を神輿にロープで取り付ける作業などを実施。担ぎ手の肩への負担を軽減するため、棒にはクッション材を巻き、その上からさらしを丁寧に巻き付けていった。作業では、担ぎ棒が外れないようにするための特殊な結び方や道具の扱い方を若い世代へ伝える姿も見られた。

神輿を担ぐのは地元和歌浦の住民を中心に、地域外からの協力者も含めた100人以上。祭り当日は交代しながら約2㌔にわたって神輿を担いで練り歩くという。

同保存会の中山豊若実行委員長は「祭り当日に向けて実行委員会の皆の熱気も高まってきている。和歌祭を見に来て魅力を感じていただきたい」、保井元吾顧問は「盛り上がってきたら神輿が担ぎ手の手から50㌢くらい浮き上がるほど、迫力があります」と笑顔で話す。

雨天中止。108段の石段を神輿を担いで勇壮に駆け下りる場面が見どころの一つだが、雨で滑りやすくなると危険を伴うため、天候判断は当日朝まで慎重に行うという。

紀州東照宮の西川秀大宮司は「平和な世の中になり、皆さまへの幸せがもたらされることを願います。和歌祭が続けられているのは地域の皆さまのおかげ。感謝しています」と話している。