ホテル継承へ売却 アバロームに関し県が方針

売却の方針となったホテルアバローム紀の国
売却の方針となったホテルアバローム紀の国

2027年3月末で閉館する和歌山市湊通丁北の「ホテルアバローム紀の国」について、運営する公立学校共済組合和歌山支部が、ホテル事業の継承に向けて施設の売却を目指していることが分かった。17日の県議会本会議で、同組合を所管する今西宏行県教育長が山下直也県議(自民)の一般質問への答弁で明らかにした。

同ホテルの閉館について県の今後の対応を問われた今西教育長は、「県としてはホテル事業を継承する事業者に売却してほしいこと、遊休施設として長時間放置されることがないよう、来年3月の閉館までに優先交渉事業者を決定してほしい旨を強く要望した」と答弁。また、施設売却を決定するのは同組合本部ではあるが、「本部からはこれまでアバローム紀の国が果たしてきた役割、県の地域事情等も十分考慮し、売却条件については、和歌山支部が主体的に決定していくということで、一任していただいている」と説明した。

県の要望を受け、同支部は売却先の事業者を公募する方針を示している。

同ホテルは1999年9月、前身の「紀の国会館」を建て替えて開業。客室65室の他、大規模な宴会場や会議室などを備えるが、コロナ禍により宴会や結婚式、会議などの利用が落ち込み、その後もコロナ禍の収益を下回る状況が続く。エレベーターや空調、配管などの大規模改修の時期を迎えているが、必要な資金の目途が立たず、営業継続を断念した。